特別定額給付金(10万円)をiPhoneでオンライン申請

新型コロナウィルス感染拡大に伴う緊急経済対策の一環として、一人あたり10万円(特別定額給付金)を受け取ることができる制度が開始。
この特別定額給付金をiPhoneでオンライン申請したので、手順を紹介する。

1. 必要なモノ

定額給付金をオンライン申請するためには、下記が必要となる。

  • マイナンバーカード
  • PC+ICカードリーダ or iPhone or Android端末
  • キャッシュカード

まずは、マイナンバーカード。これが無ければ、オンライン申請はできない。持っていない方は、今後のことも考え、申請することをおすすめする。2020年6月末にキャッシュレス還元が終了した後、マイナポイント還元が始まることになっている。この還元を受けるためには、マイナンバーカードが必要となるからだ。

次に、マイナンバーカードを読み取るための装置が必要。
PCの場合は、ICカードリーダがあればオンライン申請ができる。
スマホを利用する場合、対応端末であれば、スマホだけでオンライン申請可。
iPhoneについては、iOS13.1以上がインストールされたiPhone7以降の端末が対象となる。
Androidの対応端末については、下記のサイトを参照。
https://faq.myna.go.jp/faq/show/2587?site_domain=default

なお、市区町村から定額給付金の申請書が届いていない場合でも、自分の市区町村がオンライン申請に対応していれば、先に申請可能だ。

最後に、給付される10万円を受け取るための銀行口座のキャッシュカードが必要。
オンライン申請において、銀行口座番号などを入力後、確認のため、キャッシュカードの写真のアップロードが必要となる。

2. マイナポータルAPの起動

必要なモノが揃っていることを確認した上で、オンライン申請を開始する。
iPhoneの場合、App Storeから「マイナポータルAP」をインストールし、起動する。
Android端末の場合は、Google Playからインストールできる。

アプリ起動後、メニューから「ぴったりサービス」を選択する。
外部ブラウザが起動し、「ぴったりサービス」というサイトが表示される。

本来、マイナポータルAPだけで、オンライン申請が完結すれば、分かりやすいのだが、アプリとWebサイトを何回か行き来するため、非常に煩雑さを感じる。

マイナポータルAPの起動画面

3. ぴったりサービスサイト表示

こちらのサイトでは、各市町村を選択した上で、オンライン申請可能なサービスを検索できるようになっている。

郵便番号もしくは市区町村名を入力して検索を行う。
検索結果に、赤字で「特別定額給付金」が表示されるので、こちらのセレクトボックスを選択した上で、「この条件でさがす」ボタンをタップする。

ぴったりサービスサイト初期表示画面

画面遷移し、「特別定額給付金」の詳細が表示される。
この時、対応している市区町村であれば、セレクトボックスが表示されるため、選択した上で、「申請する」ボタンをタップする。
この画面で、セレクトボックスが表示されない場合、まだその市区町村がオンライン申請準備中であるため、残念ながら、対応されるまで申請できない。

ぴったりサービスサイトの特別定額給付金詳細画面

対応している場合、画面に従いそのまま進めると、

  • メールアドレス
  • 電話番号

を入力する画面が表示される。

こちらの画面で、上記を入力のうえ、「次へすすむ」ボタンをタップすると、申請者情報を入力する画面が表示される。

4. 申請者情報の入力

申請者情報画面では、申請者の住所や生年月日などを入力する。
ここで、入力の手間を省くため、マイナンバーカードを読み取り、自動入力することも可能だ。
但し、入力項目はあまり無いので、あまり入力の手間を省けない。むしろ、アプリを開いてマイナンバーカードを読み取った後、再度、Webサイトに戻る必要があり、手続きが煩雑である。
また、マイナンバーカードを読み取る際、時間が掛かってしまうと、Webサイトに戻っても申請者の個人情報が反映されないことがあるので注意。

ぴったりサービスサイトの申請者情報入力画面

参考まで、申請者の情報をマイナンバーカードで読み取る手続きを紹介する。

「マイナンバーカードを読み取り」ボタンをタップする。
すると、「マイナンバーカードの読み取り」画面が表示されるので、その画面から「カードを読み取る」ボタンをタップする。

ぴったりサービスサイトのカード読み取り画面

「マイナポータルAP」が起動する。
アプリの画面に、数字4桁のパスワードを入力し、「次へ」ボタンをタップ。

マイナポータルAPの券面事項入力補助用パスワード入力画面

アプリの画面に表示されているようにiPhoneの上部をマイナンバーカードに重ねてから、「読み取り開始」ボタンをタップする。

マイナポータルAPのマイナンバーカード読み取り開始画面

読み取りに成功した場合は、成功のダイアログが表示されるので、再度、ブラウザを起動し、先ほどの画面が表示され、自動的に、個人情報が入力される。
読み取り成功後、どうすれば良いのか非常に分かりにくい。
アプリでマイナンバーカードを読み取れない場合、iPhoneとマイナンバーカードの重ね方が悪いので、位置を調整すると読み取れる可能性がある。
読み取りで時間が掛かると、読み取りに成功しても、ブラウザに戻っても個人情報が自動入力されない場合がある。
その場合は、再度、「マイナンバーカードを読み取り」ボタンをタップする手順からやり直せば問題無い。

5. その他情報を入力

申請者の情報入力完了後、「次へすすむ」ボタンをタップすると、申請情報入力画面が表示される。

この画面では、下記の情報を入力する。

  • 申請者である世帯主と同一世帯の配偶者や子供の氏名
  • 給付金の受取口座情報
ぴったりサービスサイトの申請情報入力画面

上記入力後、「次へすすむ」ボタンをタップすると、入力内容の確認画面が表示される。
入力内容を確認し、問題無ければ、「次へすすむ」ボタンをタップする。
こちらの画面で、先ほどの受取口座のキャッシュカードの写真をアップロードする。

ぴったりサービスサイトの添付書類登録画面

アップロード後、「次へすすむ」ボタンをタップする。

確認・同意事項の画面が表示される。「以上を確認・同意し、次へ」ボタンをタップする。

6. マイナポータルAPでマイナンバーカードを用いて電子署名

最後に、これまでの申請書類に対し、マイナンバーカードを用いて電子署名を行う。
これは、紙の書類において印鑑を押す行為に該当すると思われる。
「電子署名を付与する」ボタンをタップする。

ぴったりサービスサイトの電子署名付与画面

「マイナポータルAP」が起動する。
ここでは、署名用のパスワード入力し、「次へ」ボタンをタップする。

マイナポータルAPの署名用電子証明書パスワード入力画面

ここで入力するパスワードは、6~16桁の英数字であり、個人情報を読み取る際に利用した数字4桁のパスワードとは異なるので注意が必要だ。

案外、こちらは忘れてしまっている可能性がある。忘れてしまった場合は、役所で再設定するしかない。
後は、個人情報の読み取り時と同様に、マイナンバーカードとiPhoneを重ねて、「読み取り開始」ボタンをタップする。
署名用のパスワードが正しく、マイナンバーカードが読み取れた場合は、成功のダイアログが表示される。
再び、ブラウザを起動すると、送信画面が表示される。

7. マイナポータルAPから送信

ここまで到達すれば、「送信する」ボタンをタップし、申請完了。

ぴったりサービスサイトの送信実行画面

おつかれさまでした。

ぴったりサービスサイトの送信完了画面

※追記
2020年5月2日に申し込み、2020年5月14日に指定の銀行口座に振り込まれてました。